27年間、学生と親たちを見てきて、正しい教育とは何なのかを考えてきました。そうして辿り着いたのが、中学生までに「吸収力の高い脳作り」、「遊び学習」、「秩序形成」の3つを念頭に置いて、「脳教育」をするということです。
人は頭の中に蓄積された情報を組み替えたり、混ぜ合わせたりして新しいことを考えるでしょう。思考とは、創造なんです。
より柔軟で応用的に物事を考えるには、キャパシティの大きな脳が必要です。中学時代、つまり13~15歳の脳というのは、人の一生の中で最も活性化していて、新しい知識を貪欲に吸収できる時期です。そして、15歳をピークに、脳の成長の勢いはどんどん衰えてしまいます。それまでに、「シナプス」と呼ばれる、情報を吸収・伝達するところをたくさん作っておくことが大事なんです。
シナプスは、新しい知識に触れると刺激されて形成が進みますが、これを増やす前提として、幼少時に母子の絆を確立することが重要です。子供にとって「母の胸」は一番安らげる場所です。そこにホームグラウンドが確保されれば、子供は安心して冒険に出て行けます。そして、ひとしきり遊んだら母の元に帰ってきて甘え、再び冒険に出向く準備を整える。そうやって次々に新しい経験を積み重ね、脳の情報量は増加されていきます。
できる子供の親とできない子供の親の一番の違いは、小さい時に十分な愛情を与え、スキンシップをとって育てたかどうかなんです。